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こんにちはGreeen Mercado(グリーンメルカド)です。
日本人と金魚の関係はとても古く、室町時代から始まったと言われています。しかし、庶民が金魚を楽しめるようになったのは江戸時代からです。武士が副業として金魚の養殖を始めたことで、金魚は庶民にも手の届く存在となり、瞬く間に金魚ブームが起きました。今回は、金魚の飼い方について、初心者でも安心して飼育できるよう、基本から注意点まで詳しく解説します。
金魚の基本情報と特徴

金魚の歴史
金魚は、日本人にとって最も馴染み深い観賞魚の一つです。室町時代に中国から伝来し、江戸時代には庶民の間で広く飼育されるようになりました。その歴史は日本の文化と深く結びついており、多くの人々に愛され続けています。
金魚の特徴
金魚を飼育する上で知っておきたい特徴があります。
人に懐く
群れで行動する
胃がない
共食いをすることがある
産卵個数が多い
環境次第で体色が変化する
睡眠時間が短い(ショートスリーパー)
オスとメスの区別が難しい
長寿である
病気にかかりやすい
特に注意したいのは、胃がない、共食いをすることがある、環境次第で体色が変化する、病気にかかりやすいという点です。
金魚を迎える前の準備

金魚の種類と選び方
金魚には様々な種類があり、それぞれ飼育の難易度や性格が異なります。
和金型(長手):和金、コメット、朱文金など。泳ぎが速く、丈夫で飼いやすい。
琉金型、オランダ型、らんちゅう型(丸手):琉金、オランダ獅子頭、らんちゅうなど。泳ぎが遅く、デリケートで飼育には注意が必要。
初心者には和金型がおすすめです。丈夫で飼いやすく、金魚すくいでもお馴染みの種類が多いです。ただし、和金型と丸手の金魚は性格や泳ぎの速さが異なるため、混泳は避けましょう。
飼育に必要な用品
金魚を飼育するために、以下の用品を用意しましょう。
水槽:金魚は成長すると大きくなるため、最初から大きめの水槽を選ぶと良いでしょう。目安は、金魚1匹につき約10リットルの水量です。
フィルター:水をきれいに保つために必要です。水槽サイズに合ったものを選びましょう。
底床:大磯砂などの砂利がおすすめ。バクテリアの繁殖を促し、水質安定に役立ちます。
エサ:金魚専用のものを用意します。顆粒タイプは食べ残しが少なく、管理が楽です。
カルキ抜き剤:水道水の消毒成分を中和します。
水温計:水温管理に役立ちます。
飼育セットを利用すると、初心者でも簡単に始められます。
水槽のセットアップと環境作り

水槽の設置場所
直射日光の当たらない場所:水温の急変や藻の発生を防ぐため。
安定した台の上:水槽は水を入れると重くなるため、耐荷重のある台を使用。
水質と水温の管理
水質:中性〜弱アルカリ性を好みます。水道水を使用する場合は、必ずカルキ抜き剤を使用しましょう。
水温:適温は15℃〜28℃。急激な温度変化は体調不良の原因になるため、一定の水温を保ちましょう。
フィルターの設置
フィルターの役割:水中のゴミを取り除き、バクテリアを繁殖させて有機物を分解します。
おすすめのフィルター:
上部式フィルター:ろ過能力が高く、中大型の水槽に適しています。
外掛け式フィルター:小型水槽に適し、メンテナンスが容易です。
金魚の導入と水合わせの方法

水合わせの重要性
金魚を新しい水槽に導入する際、いきなり水槽に放すのはNGです。水温や水質の急激な変化は金魚に大きなストレスを与え、体調を崩す原因となります。
水合わせの手順(簡易版)
袋ごと水槽に浮かべる:購入してきた袋のまま、水槽に15〜30分浮かべて水温を合わせます。
水を交換する:
袋の水を1/3ほど捨て、同量の水槽の水を袋に入れます。
15分待ちます。
この工程を3〜4回繰り返します。
金魚を水槽へ移す:金魚だけをすくって水槽に入れます。袋の水は水槽に入れないようにしましょう。
金魚の餌と給餌方法

餌の選び方
沈下性の餌がおすすめ:金魚の口は下向きについているため、沈下性の餌が食べやすいです。
消化吸収の良い餌:金魚は胃がなく、消化不良を起こしやすいため、消化しやすい餌を選びましょう。
給餌の方法
導入後のエサやり:新しい環境に慣れるまで、2〜3日は餌を与えなくても問題ありません。
給餌の頻度と量:
1日1〜2回、5分以内に食べきれる量を与えます。
注意:金魚は満腹中枢がなく、与えられた分だけ食べてしまいます。過食は消化不良や肥満の原因となり、水質も悪化させます。
日常の世話と水換えのポイント

水換えの方法と頻度
頻度:2週間に1回を目安に行います。
方法:
カルキを抜いた新しい水を用意します。
水槽の水を1/3程度抜きます。
ゆっくりと新しい水を注ぎます。金魚を取り出す必要はありません。
掃除に便利なアイテム
プロホース:底床のゴミを吸い出すのに便利なクリーナーポンプ。
コケ掃除アイテム:水槽のガラス面についたコケを除去。
ゴミ取りネット:浮遊するゴミや食べ残しの餌を取り除くために使用。
まとめ
金魚の飼育は、適切な知識とケアがあれば初心者でも楽しむことができます。金魚の特徴を理解し、適切な環境を整えることで、金魚は美しく元気に育ってくれます。日々の観察を怠らず、早めに異常を察知することも大切です。金魚との豊かな時間を楽しみながら、心温まるアクアリウムライフをお過ごしください。