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こんにちはGreeen Mercado(グリーンメルカド)です。
グッピーは、その華やかな色彩と優雅なヒレで多くの人々を魅了する熱帯魚です。世界中で人気があり、日本でも知名度が高く、アクアリウムを始める際に一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。この記事では、グッピーの魅力や飼育方法、水槽の立ち上げ方まで、初心者でもわかりやすく解説します。これからグッピー飼育を始めたい方はぜひ参考にしてください。
グッピーの魅力とは?
世界中で人気の熱帯魚
グッピーは、その美しい色彩と豊富な品種から、世界中で愛されている熱帯魚です。アクアリウムをやらない人でも知っているほどの知名度を持ち、熱帯魚飼育の代表種と言えるでしょう。
初心者に最適な飼育のしやすさ
体が丈夫で、水質の変化や悪化にも強いため、グッピーは熱帯魚飼育初心者に最適な種です。さらに、繁殖も容易で、水槽内での繁殖を楽しむことができます。ネオンテトラやカージナルテトラなどは繁殖が難しいため、飼育から繁殖まで一連の経験を積みたい方にはグッピーがおすすめです。
鮮やかなヒレと色彩
グッピーは、大きく美しいヒレと鮮やかな発色が特徴的です。その優雅な泳ぎ姿は、水槽内を一層華やかにしてくれます。ネオンテトラが群れでの美しさを持つのに対し、グッピーは単体でも十分に見応えがあります。
豊富な品種と奥深い魅力
世界中の愛好家によって品種改良が盛んに行われ、多種多様なグッピーが存在します。色や模様、ヒレの形状などが異なるため、コレクション性が高く、自分だけのお気に入りを見つける楽しみがあります。
グッピー飼育の前に知っておきたいこと

国産グッピーがおすすめ理由
グッピーを購入する際は、国産の個体を選ぶことをおすすめします。外国産は空輸時のストレスで弱り、病気になる可能性が高まります。一度病気が水槽内に発生すると、他の魚に感染が広がるリスクがあります。国産グッピーは輸送距離が短く、日本の水質に慣れているため、病気のリスクが低くなります。ただし、価格はペア(2匹)で1000円程度からとやや高めです。
水草育成との相性
グッピーの適正水質は中性~弱アルカリ性ですが、多くの水草は弱酸性を好みます。水草育成用に使用されるソイルは水質を弱酸性に傾けるため、グッピーにとっては適切ではありません。とはいえ、強健なグッピーは弱酸性の水でも飼育可能ですが、長期的にはストレスとなります。
対策:
ソイルの使用を最小限にする:水質への影響を抑えます。
中性付近でも育つ水草を選ぶ:アヌビアス・ナナ、ミクロソリウム、ウォータースプライトなど。
砂や砂利を底床に使用する:グッピーに適した水質を維持します。
繁殖力の高さと注意点
グッピーは卵胎生で稚魚を産むため、繁殖力が非常に高いです。環境が整っていると、どんどん増えてしまい、水槽が過密状態になることがあります。
対策:
稚魚の隠れ家を減らす:水草や飾りを減らすことで繁殖を抑制。
定期的な間引き:増えすぎたらショップに引き取ってもらうか、別の水槽に移す。
グッピー水槽の立ち上げ方


必要なアイテム一覧
水槽:30cm以上がおすすめ(飼育匹数に応じて)
フィルター:外掛け式や上部式など
ヒーター:自動温度調節機能付き(25~28℃設定)
照明:LEDライトなど
底床:砂・砂利、セラミック、溶岩石など
水温計:デジタルタイプが見やすい
エアレーション:必要に応じて
カルキ抜き剤:水道水の塩素を中和
バクテリア剤(必要に応じて)
水草や隠れ家:水草、流木、石など
底床の選び方
水草を育てない場合
砂・砂利:一般的な砂利で問題ありません。
セラミック:水質に影響を与えず、美観も良好。
溶岩石:多孔質でバクテリアの住処になりますが、見た目がいかつくなることも。
グッピーは色鮮やかなため、シンプルな底床材が映えます。
水草を育てる場合
ソイルの使用を控える:水質が弱酸性に傾くのを防ぐため。
根を張らない水草を選ぶ:アヌビアス・ナナやミクロソリウムなど、流木や石に活着する水草がおすすめ。
砂や砂利を使用:ソイル以外の底床材で水草を育成。
底床なし(ベアタンク)でも飼育可能
底床を入れないことで掃除が容易になり、水質管理もしやすくなります。ただし、見た目がシンプルになるため、飾りや水草で工夫しましょう。
ステップ1:設置場所の選定
直射日光を避ける:コケの発生や水温上昇を防ぐ。
安定した場所:水槽の重量に耐えられる場所を選ぶ。
温度変化の少ない場所:エアコンの風が直接当たらないなど。
ステップ2:水槽と器具の準備
水槽と器具の洗浄
洗剤を使わずに真水で洗います。
底床の洗浄
砂や砂利を濁りが取れるまで洗います。
底床の敷設
厚さは約3~5cm。レイアウトに合わせて調整。
機器の設置
フィルター、ヒーター、照明を配置。
ステップ3:水の準備と注水
カルキ抜き
バケツに水を入れ、カルキ抜き剤を使用。
注水
底床が舞い上がらないようにゆっくりと。
水質調整
pH試薬で確認し、中性~弱アルカリ性に。
ステップ4:水槽の立ち上げ
バクテリアの定着
1週間程度運転し、水質を安定させます。
バクテリア剤の使用
立ち上げを早めるために使用。
グッピーの迎え入れ方と水合わせ


健康な個体の選び方
体色が鮮やか
ヒレが欠けていない
動きが活発
病気の兆候がない
水合わせの方法
温度合わせ
袋ごと水槽に浮かべて15~20分。
水質合わせ
袋に水槽の水を少しずつ加える(10分おきに数回)。
水槽へ移す
網を使って魚を移動。袋の水は捨てる。
グッピーの飼育方法とポイント



エサやりのコツ
エサの種類
フレーク、顆粒、冷凍赤虫、ブラインシュリンプなど。
給餌回数
1日2~3回。
量の目安
2~3分で食べきれる量。
水質と水換え
水質管理
中性~弱アルカリ性を維持。pH試薬で確認。
水換え頻度
週に1回、1/3程度。
水換え方法
カルキ抜きと水温調整をした新しい水を使用。
水温管理
適正水温
25~28℃。
ヒーターの使用
オートヒーターで温度を一定に保つ。
温度変化に注意
急激な変化は避ける。
繁殖の楽しみ方
繁殖の特徴
卵胎生で稚魚を産む。
稚魚の保護
親魚に食べられないように隠れ家を用意。
稚魚の育成
専用の細かいエサを与える。
グッピーの混泳と水槽環境


混泳に適した魚種
ネオンテトラ
プラティ
コリドラス
ラスボラ類
混泳に注意が必要な魚種
ベタ
攻撃的な場合がある。
ヒレをかじる魚
ヒレが美しいグッピーには不向き。
水槽レイアウトのポイント
隠れ家の設置
水草や流木でストレス軽減。
水草の選択
中性付近でも育つ種類を選ぶ。
底床の工夫
砂や砂利を使用し、水質を安定。
グッピーがかかりやすい病気と対策


グッピーは比較的丈夫な熱帯魚ですが、環境の変化や水質の悪化によって病気にかかることがあります。ここでは、グッピーがかかりやすい主な病気とその症状、対策をまとめました。日頃からの観察と適切なケアが、グッピーの健康を守る鍵となります。
主な症状と対策一覧
症状 | 考えられる病名 | 対策 |
---|---|---|
体に白い斑点が多数見られる | 白点病 | 市販の魚病薬で薬浴治療が可能です。飼育水をすべて新しい水に交換し、水槽や底砂、ろ過器をしっかりと清掃して再発を防ぎましょう。 |
尾びれがボロボロになる口の周りにカビのようなものが見える | カラムナリス病 | 市販の魚病薬を使用して薬浴を行います。感染拡大を防ぐため、病気が発生した水槽の水は全て交換し、水槽・底砂・ろ過器などを徹底的に清掃しましょう。 |
白く綿のようなものが体に付着している | 水カビ病 | 別の容器に移し、市販の魚病薬で薬浴させます。症状が軽度であれば、塩浴で改善する場合もあります。 |
尾びれが針のように尖って見える | ハリ病 | 初期段階では塩浴が効果的です。市販の魚病薬を規定量よりも薄めて薬浴する方法も有効です。 |
お腹が異常に膨らんでいる | 腹水病 | 治療用の別容器に移し、塩浴を行います。効果が見られない場合は、市販の魚病薬で薬浴を試みましょう。 |
ヒレを閉じてフラフラと泳ぐ | 細菌感染症 | 残念ながら有効な治療法は確立されていません。発症すると衰弱して死亡することが多いため、予防が最も重要です。他の魚との混泳を避け、ストレスを減らしましょう。 |
病気予防のポイント
グッピーの健康を維持するためには、日頃からの予防対策が欠かせません。以下のポイントを押さえて、病気の発生を未然に防ぎましょう。
水質管理
定期的な水換えを行い、水質を良好に保ちます。
アンモニア、亜硝酸など有害物質の蓄積を防ぐため、水質テストを活用しましょう。
温度管理
適正な水温(25~28℃)を維持し、急激な温度変化を避けます。
季節の変わり目やエアコンの使用による温度変化に注意が必要です。
過密飼育の回避
魚の数を適切に管理し、過密状態を避けます。
ストレスの軽減により、免疫力を高める効果があります。
新魚の隔離
新しく購入した魚は、すぐに水槽に入れず別の容器で様子を見る期間を設けます。
2週間程度の隔離期間を設けることで、潜在的な病原体の持ち込みを防げます。
栄養バランスの良いエサ
質の高いエサを適量与え、栄養バランスを整えます。
過剰な給餌は避け、免疫力の維持に努めましょう。
注意事項
早期発見と迅速な対応
病気の兆候を見逃さず、早めに対策を行うことで被害を最小限に抑えられます。
薬剤の正しい使用
市販の魚病薬を使用する際は、説明書をよく読み、規定の方法と量を守って使用しましょう。
過剰な薬剤投入は魚にストレスを与えるため、注意が必要です。
まとめ
グッピーは美しい見た目と飼育のしやすさから、初心者にもおすすめの熱帯魚です。適切な環境と日々のケアを心掛ければ、元気に泳ぐ姿を長く楽しむことができます。
アクアリウムは、水草の育成やレイアウトなどで自分だけの水中世界を作り上げる楽しみもあります。グッピー飼育をきっかけに、あなただけの素敵なアクアリウムライフを始めてみてはいかがでしょうか。