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こんにちはGreeen Mercado(グリーンメルカド)です。
美しいレモンイエローの体色で水槽を華やかに彩る、小型熱帯魚のゴールデンハニードワーフグラミー。その魅力から飼育方法、繁殖のコツまで詳しくご紹介します。
ゴールデンハニードワーフグラミーとは?
基本情報
学名:Trichogaster chuna var. “Golden”
分類:スズキ目 キノボリウオ科 トラキュス属
別名:ゴールデンハニグラ、ゴールデンハニーグラミー
特徴
ゴールデンハニードワーフグラミーは、その名の通り蜂蜜のような柔らかいレモンイエローの体色が特徴の小型熱帯魚です。体長は約4〜5cmと、グラミーの中でも特に小型で、薄く平たい体型と細長い腹ビレが魅力的です。性格は非常に温和で、優雅に泳ぐ姿はまるで黄色い花びらが舞っているかのようです。
原産地と生息環境
原産地:インド、バングラデシュ、ネパール
生息環境:ガンジス川の支流や洪水でできた湿地帯、流れの緩やかな小川などの止水域
水質:弱酸性〜中性の水質を好みます
ゴールデンハニードワーフグラミーの魅力

美しい体色と愛らしい姿
ゴールデンハニードワーフグラミーの体色は、柔らかく光沢のあるレモンイエローで、水草や他の生体と調和しやすく、水槽全体を明るく彩ります。特にオスは尾ビレや尻ビレがオレンジがかり、目が大きく際立つため、愛嬌のある表情も楽しめます。
温和な性格で混泳に最適
性格はとても温和で、他の小型魚やエビとの混泳が可能です。ただし、同種同士では縄張り意識から争うことがあるため、小型水槽では1匹での飼育が推奨されます。
魚としてのユニークな行動
ゴールデンハニードワーフグラミーは好奇心旺盛で、興味を持ったものに近づき、水中で静止して観察するような仕草を見せます。その個性的な行動は観察する者を飽きさせず、癒し効果も抜群です。
ゴールデンハニードワーフグラミーの飼育方法

飼育に必要な水槽と環境
水槽サイズ
推奨サイズ:30cm水槽から飼育可能
飼育数の目安:
1匹飼育:小型水槽での単独飼育がおすすめ
複数飼育:45cm以上の水槽であれば、2〜3匹の飼育が可能。ただし、オス同士は争うことがあるため注意
水質と水温
水温:20〜28℃(理想は25℃前後)
pH値:6.5〜7.0の弱酸性〜中性
水質管理:一般的な水道水で問題ありませんが、ソイルなどで弱酸性に調整すると体色がより鮮やかに発色します
フィルターと水流
フィルター:スポンジフィルターがおすすめ。水流が弱く、稚魚の吸い込みも防げます
水流の調整:強い水流は苦手なため、外掛けフィルターを使用する場合は排水口にスポンジをつけて水流を弱めましょう
底床とレイアウト
底床:ソイルが最適。水質を弱酸性に保つ効果があります
レイアウト:
水草:水草を多めに植えることで隠れ家を提供し、ストレスを軽減します
流木・石:アクセントとして配置
餌と給餌方法
餌の種類
人工飼料:小型魚用のフレークや顆粒タイプ。ただし、口が小さいため細かく砕いて与える
生餌・冷凍餌:アカムシ、ブラインシュリンプなどを好みます
注意点:粉状の餌は水を汚しやすいため、食べ残しに注意
給餌のポイント
頻度:1日1〜2回
量:2〜3分で食べきれる量
観察:食欲や餌取りの様子を観察し、健康状態をチェック
ゴールデンハニードワーフグラミーの混泳について

相性の良い魚種
小型温和な魚:ネオンテトラ、ラスボラ・エスペイ、アカヒレ
底棲魚:コリドラス(餌の食べ残しを掃除してくれます)
エビ類:ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビ
混泳のポイント
性格の合う魚を選ぶ:温和で攻撃性のない魚を選びましょう
サイズ差に注意:大きすぎる魚はストレスの原因になるため避けます
隠れ家の提供:水草や流木で逃げ込める場所を作ります
注意点
グラミー同士の相性:他のグラミーとは縄張り争いになる可能性が高いため、混泳は避けた方が無難です
カラシン科との混泳:ネオンテトラなどは基本的に問題ありませんが、一部のカラシンはヒレをつつく習性があるため注意が必要です
ゴールデンハニードワーフグラミーの繁殖方法
繁殖の特徴
ゴールデンハニードワーフグラミーは泡巣繁殖魚で、オスが水面に泡で巣を作り、そこにメスが卵を産み付けます。繁殖自体はそれほど難しくなく、水槽内でも産卵することがあります。
オスとメスの見分け方
オス:体色が鮮やかで、尾ビレや尻ビレがオレンジ色に発色します
メス:全身が黄色く染まり、体型がややふっくらしています
繁殖の手順
繁殖用水槽の準備:
水温:27〜28℃
水深:浅めに設定
水草や浮草を多めに配置
ペアの選定:健康なオスとメスを1匹ずつ入れる
泡巣の作成:オスが水面に泡巣を作ります
産卵と受精:
メスが泡巣の下で産卵
オスが受精し、卵を泡巣に集める
メスの隔離:産卵後、メスは卵を食べてしまうことがあるため、別の水槽に移します
孵化と稚魚の育成:
約24〜36時間で孵化
オスは孵化後も稚魚の世話をしますが、稚魚が泳ぎ始めたらオスも隔離
稚魚にインフゾリアや市販の稚魚用液体フードを与える
繁殖のコツ
水温と水質の管理:繁殖期は特に水質変化に敏感なため、安定した環境を維持します
餌の準備:稚魚は非常に小さいため、微細な餌を用意します
観察とタイミング:産卵状況をよく観察し、適切なタイミングで親魚を隔離します
ゴールデンハニードワーフグラミーの病気と対策
よくある病気
白点病
症状:体表に白い小さな点が現れる
原因:水温の急変やストレス
対策:水温を30℃程度に上げ、専用の薬剤で治療
エロモナス病
症状:腹部が膨れる、うろこが逆立つ
原因:水質悪化や栄養不足
対策:水質改善と薬浴
病気の予防
水質管理:定期的な水換えで水質を維持
水草のトリミング:水草が過密になると水が淀みやすくなるため、適度にトリミング
水流の調整:水流が弱すぎると水槽内の循環が悪くなるため、適度な水流を確保
ゴールデンハニードワーフグラミー飼育のポイント

ストレスを与えない環境作り
隠れ家の提供:水草や流木で隠れられる場所を作ります
適切な水流:強い水流は避け、穏やかな環境を維持
照明の調節:明るすぎない照明でリラックスできる空間を
色揚げのコツ
栄養豊富な餌:カロチノイドを含む餌や生餌を与えると発色が良くなります
水質の調整:pHをやや低めに保つと体色が鮮やかに
日々の観察とケア
健康状態のチェック:食欲や泳ぎ方、体色の変化に注意
早期発見と対処:異常を感じたら早めに対応することで病気の進行を防ぎます
まとめ
ゴールデンハニードワーフグラミーは、その美しいレモンイエローの体色と温和な性格から、アクアリウム初心者にもおすすめの熱帯魚です。小型水槽でも飼育が可能で、他の小型魚やエビとの混泳も楽しめます。
繁殖も比較的容易で、泡巣を作る独特の繁殖行動は観察する楽しみがあります。正しい飼育環境と愛情を持って接することで、その魅力を最大限に引き出すことができるでしょう。
ぜひ、この機会にゴールデンハニードワーフグラミーを飼育して、美しい水槽を作り上げてみてください。