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こんにちはGreeen Mercado(グリーンメルカド)です。
ネオンテトラは、その鮮やかな青と赤のラインが美しい小型熱帯魚です。飼育も比較的容易なため、アクアリウム初心者にとって最適な魚種の一つと言えるでしょう。この記事では、ネオンテトラの特徴や性格、水槽の立ち上げ方から具体的な飼育方法まで、詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
ネオンテトラの魅力と基本情報
ネオンテトラとは?
ネオンテトラは、南米のアマゾン川流域に生息するカラシン科の小型熱帯魚です。体長は約3~4cmで、青く輝くラインと鮮やかな赤色が特徴的です。その美しい色彩から、観賞魚として世界中で人気を博しています。
ネオンテトラの性格と行動パターン
性格は非常に温和で、臆病な一面もあります。そのため、群れで生活する傾向があり、複数匹で飼育することでストレスを軽減し、自然な行動を見ることができます。他の小型温和種との混泳も比較的容易です。
寿命と生態
平均寿命は2~3年ですが、適切な飼育環境を整えることで、5年以上生きる個体もいます。野生では黒水と呼ばれる有機物の多い水域に生息しており、水質や水温の急激な変化に弱い側面があります。
ネオンテトラ水槽の立ち上げ方

必要なアイテム一覧
水槽:30~45cmサイズがおすすめ(飼育匹数に応じて)
フィルター:外掛け式や底面式など
ヒーター:自動温度調節機能付き
照明:水草育成用のLEDライト
底砂:水質に影響を与えない砂利やソイル
水温計:デジタルタイプが見やすい
エアレーション(必要に応じて)
カルキ抜き剤:水道水の塩素を中和
水質調整剤(必要に応じて)
水草や隠れ家:流木、岩など
ステップ1:設置場所の選定
水槽を設置する場所は、直射日光が当たらず、温度変化が少ない場所を選びます。日光が当たるとコケの発生や水温上昇の原因になります。また、床がしっかりしていて、水槽の重さに耐えられることも確認しましょう。
ステップ2:水槽の準備
水槽の洗浄:新品でもホコリや汚れが付着しているため、真水で軽く洗います。洗剤は使用しないでください。
底砂の洗浄:底砂も同様に、濁りが取れるまでよく洗いましょう。
底砂の敷設:水槽に底砂を敷き、厚さは約3~5cmが目安です。レイアウトを工夫して、奥行きを演出しましょう。
機器の設置:フィルターやヒーター、照明をセットします。ヒーターは水中に完全に沈め、フィルターの吸水口には小型魚用のスポンジを装着すると安心です。
ステップ3:水の準備と注水
カルキ抜き:バケツに水道水を汲み、カルキ抜き剤を使用して塩素を中和します。
注水:底砂が舞い上がらないよう、お皿やビニールを敷いてゆっくり注水します。
水質調整:必要に応じて、水質調整剤を使用し、pHや硬度を調整します。ネオンテトラは弱酸性~中性の水質を好みます。
ステップ4:水槽の立ち上げ
水を入れたら、フィルターとヒーター、照明を稼働させます。この状態で最低でも3日間、できれば1週間ほど運転し、生物ろ過を行うバクテリアが定着するのを待ちます。この期間を「水槽の慣らし期間」と呼びます。
ネオンテトラの迎え入れ方と水合わせ

ステップ1:健康な個体の選び方
ペットショップでネオンテトラを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
体色が鮮やかである
ひれが欠けていない
群れで元気に泳いでいる
体に白い点や傷がない
ステップ2:水合わせの方法
魚を急に新しい水槽に入れると、水質や水温の差でショックを受けてしまいます。水合わせは、それを防ぐための重要なプロセスです。
袋ごと浮かべる:購入した魚が入った袋を、水槽にそのまま15分程度浮かべて、水温を合わせます。
水の混合:袋に水槽の水を少しずつ加え、さらに15~30分かけて水質を徐々に合わせます。
移動:網を使って魚を水槽に移します。このとき、袋の水を水槽に入れないように注意しましょう。
ネオンテトラの具体的な飼育方法

餌やりのコツ
ネオンテトラは小食で、口も小さいため、細かい粒状の餌が適しています。
餌の種類:小型熱帯魚用のフレーク、顆粒タイプ、冷凍赤虫など
給餌回数:1日2回、朝と夕方がおすすめ
量の目安:2~3分で食べきれる量
餌の与えすぎは水質悪化の原因となるため、注意が必要です。
水換えと水質管理
水質の維持は、ネオンテトラの健康に直結します。
水換え頻度:1週間に1回、全体の1/4~1/3の水を換える
水換え方法:底砂のゴミを吸い取りながら、水を抜きます。新しい水は事前にカルキ抜きをしておきます。
水質チェック:市販の試薬を使って、pHや亜硝酸、硝酸塩の濃度を定期的に確認しましょう。
水温管理
ネオンテトラが快適に過ごせる水温は22~27℃です。
ヒーターの設定温度:25℃前後に設定
季節による調整:夏場は冷却ファンやエアコンで温度上昇を防ぎます。冬場はヒーターが故障しないよう、定期的な確認を。
照明と照射時間
照明は水草育成や鑑賞のために重要です。
照射時間:1日8~10時間が目安
タイマーの活用:自動でON/OFFできるタイマーを使うと便利です。
ネオンテトラの混泳と水槽環境

相性の良い魚種
ネオンテトラは温和な性格のため、同じく温和でサイズが近い魚との混泳が可能です。
相性の良い魚:
カージナルテトラ
グリーンネオンテトラ
ラスボラ・エスペイ
オトシンクルス
コリドラス
注意が必要な魚種
攻撃的な魚や大型魚との混泳は避けましょう。
混泳に不向きな魚:
エンゼルフィッシュ(成長すると捕食の恐れ)
ベタ(攻撃性が高い場合あり)
シクリッド類
水槽レイアウトのポイント
隠れ家の設置:水草や流木を配置し、ネオンテトラが隠れられる場所を作ります。
泳ぐスペースの確保:群泳する習性があるため、水槽の中央に泳ぐスペースを設けましょう。
底砂の選択:明るめの底砂を選ぶと、ネオンテトラの体色が映えます。
ネオンテトラの病気と対策

よくある病気
白点病:体やひれに白い点が現れる。水温を28~30℃に上げ、薬浴で治療します。
尾ぐされ病:ひれが溶けるようにボロボロになる。水質悪化が原因。水換えと薬浴で対処。
水カビ病:体に綿のようなカビが付く。傷ついた部分から感染。治療は薬浴。
予防策
水質の維持:定期的な水換えとフィルターの清掃
過密飼育の回避:適切な飼育数を守る
ストレス軽減:混泳する魚種や水槽環境に注意
病気の早期発見
日々の観察が重要です。食欲や泳ぎ方、体色に異変がないかチェックしましょう。
ネオンテトラ飼育のQ&A

Q1:ネオンテトラは何匹から飼育すべき?
A:最低でも5匹以上がおすすめです。群れで行動する習性があるため、複数で飼育することで自然な行動が見られ、ストレスも軽減します。
Q2:水槽にフタは必要?
A:はい、必要です。ネオンテトラは驚いた際に飛び跳ねることがあるため、フタをして飛び出し事故を防ぎましょう。
Q3:エサを食べない場合は?
A:環境の変化や水質、水温の急激な変化が原因かもしれません。水質を確認し、落ち着いた環境を整えてあげてください。
まとめ
ネオンテトラは、その美しい姿と飼育のしやすさから、多くのアクアリストに愛されています。適切な環境を整え、日々の観察とケアを怠らなければ、元気に泳ぐ姿を長く楽しむことができます。
初めて熱帯魚を飼育する方も、この機会にネオンテトラの世界に触れてみてはいかがでしょうか。きっと水槽の中に広がる小さな水中世界に、心癒されることでしょう。